寺堂院高校の八木沢三姉妹!バレーのコーチは三姉妹の母親であった!

こずえとみどりが富士見高校バレー部で、練習に熱を入れているころ、また新たに大阪のライバルが登場しました。それは寺堂院高校の八木沢三姉妹です。この八木沢三姉妹は寺堂院高校バレー部のメイン選手で、様々な技を持つ今までにない手ごわいライバルです。

この三姉妹が一番得意とする技は「三位一体攻撃」で、この技を破った高校は何処にもありません。あの中学時代の最初に出会ったライバル垣之内良子ですらも、太刀打ちが全然出来なかったほどです。

寺堂院高校に敗れた垣之内は、こずえに「ばってんらの分も頑張ってほしかたい!」と打倒寺堂院を託します。何処の高校もどうしても八木沢三姉妹の三位一体攻撃を破る方法は見つけ出せず、富士見高校バレーチームも試合に不安を募らせます。

その技を破るために猛特訓をするこずえですが、練習が度を超しすぎたのか、チームメートの1人中沢がケガをしてしまいました。ちなみに中沢は、富士見学園中学時代の落ちこぼれグループの元1人で、こずえやみどりと共に富士見高校のバレー部に進みました。

試合に参加することが出来なくなってしまい、中沢は病院に入院となってしまいます。こずえはそんな中沢のところへお見舞いに訪れますが、夜の病院の庭でバレーの練習をしている3人の人影に気づきます。

様子を見に行くと、練習していた3人はあの八木沢三姉妹でした。そして傍で練習の様子を見守っていたのは、何と三姉妹の母親・八木沢美樹だったのです。車いすに乗り、三姉妹の幼少時代からバレーを仕込んできたという、コーチでもあったのです。

ですから得意技の三位一体攻撃を開発したのも、八木沢美樹だったんですね。練習中は3人を娘としてではなく、選手として厳しくコーチしていました。ですが病気がちの母を心配する三姉妹ですが、「私のことは心配あらへん。練習や!練習を続けるんや!」と厳しく接する母親・美樹でした。

こずえはこんな所で、三姉妹が特訓していたことに驚いてしまい、いかに今までの中で一番手ごわい相手かを思い知らされました。ですが三位一体を破る方法は見つけられませんでした。

インターハイ決勝で、寺堂院高校とぶつかった富士見高校。噂通りの三位一体にはどうしてもかないません。その時、三姉妹の母親・美樹は病室からテレビ観戦をしていました。美樹の病気は重く、看護師付きでないといけない状態でした。

でも富士見高校は、どうしても三位一体を破りたかったため、キャプテン大沼とこずえがぞれぞれダイレクトスパイクやダブル回転アタックを、急きょ考えますが、やはり三姉妹のパワーにはどうしても歯がたちませんでした。

でもその三位一体にも、弱点がありました。いつもいつも飛び上がってばかりいて、スパイク体制にいたので、足への負担がかなり大きかったのです。三姉妹の三女・桂が足を捻挫し、サポーターを巻いたら、一挙に三位一体の弱点がみるみる分かってしまいました。1人の行動だけを見ていれば、誰がスパイクしたのかが分かったのです。

これで長い事謎だらけだった三位一体の攻撃を破る方法を見つけ出した富士見高校でしたが、そのレシーブを受けようとしたこずえが「肉離れ」の怪我をしてしまいました。

折角謎が解けたというのに、惜しくも富士見高校はインターハイで、寺堂院高校には勝てませんでした。

そして優勝をしたのを見届けて、三姉妹の母・美樹は亡くなってしまいました。