宗方仁の親友桂大悟登場!もうその時仁の命はわずかであった!

ひろみがアメリカへ羽ばたこうとしたその矢先、宗方コーチは病の再発で寝込んでしまいます。宗方コーチはこの再発でもう自分の命はそう長くないと感じ取りました。

ですが自分の病のことを何も知らないひろみに対して、自分が死んだ後にこのひろみに託せる人間と言えば、昔一緒にテニスをしていた親友の桂大悟しかいません。あの時、宗方コーチが試合中に倒れて、再起不能と知らされた時に消えてしまったダブルスの相手こそ、あの桂大悟だったのです。

あれ以来桂大悟も自らテニス界を引退し、永平寺に住みこんでお坊さんになりました。

宗方コーチは親友に手紙を書いて、すぐに来てくれるように頼みます。そしてここで初めて桂大悟が登場します。宗方コーチは、大悟にひろみを紹介します。ひろみはコーチの親友がお坊さんだということに驚き、どうして私をこの人と引き合わせたのか不思議に思います。

自分の死を覚悟した宗方コーチは、大悟に自分が死んだらひろみの専属コーチは全て大悟に任せると頼みます。勿論大悟は引き受けますが、「まだまだこれからだよ、仁。死ぬなよ。」「いや、もう俺はやれるだけのことはやってきた。大悟、後のことはよろしく頼む。」

2人で懐かしい話を語っていたら、とうとう宗方コーチは倒れてしまい、病院へと運ばれます。宗方コーチが入院したことを聞かされて、激しく動揺するひろみでしたが、あくまで彼は自分の命がもう長くないことを隠し続け、「無理やり入院させられたんだ。」とひろみに心配かけまいとします。

世界へ羽ばたく時が来たのに、宗方コーチはひろみに同行することは出来ません。

そしてひろみ達一行が渡米しようとした瞬間、宗方コーチは最後の日記に「岡、エースをねらえ!」と一筆書いて息を引き取りました。

宗方コーチが亡くなったことは、渡米中のひろみには一切知らせず、周囲が悲しみに包まれました。

何も知らないひろみは只必死に宗方コーチがアメリカに来るのを待ち続け、世界の試合へ次々とのぞんでいきます。ひろみは順調に勝ち続け、世界大会の優勝戦へとうとう進みます。ひろみなりにベストは尽くしたものの、惜しくも準優勝でした。

銀メダル獲得したひろみです。これを持ちかえれば、宗方コーチはきっと喜んでくれる!と信じていました。ですがもうすでに宗方コーチの死を知っているお蝶夫人や藤堂さんはそんなひろみを見ていて、帰国後、どんな激しい悲しみが彼女に降りかかるのかと思うと居てもたってもいられませんでした。

全試合を終えて、ひろみ達は帰国します。空港に出迎えてきた両親に、「ねえ、コーチまだ入院してるの?このメダル早く見せたいんだけど。」すると両親は「ひろみ、今夜はもう遅いよ。今何時だと思ってるの?」「あ、本当だ。じゃあ明日の朝起きたら。」

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家に戻ると、ひろみは宗方コーチの日記を両親から手渡されます。ひろみは「どうしてここにコーチの日記が?」と戸惑いつつも読み始めます。

日記の内容は、宗方コーチが親友桂大悟を、自分のところへ呼んだいきさつが書いてありました。最初は大悟がひろみのことを男子だと思っていたことなど。

そしてどんどん読んでいくうちに、コーチは自分の死が近い事を書き綴り、最後の1行に「岡、エースをねらえ!」で終わり、後のページは白紙でした。ここでひろみはすでに宗方コーチがもうこの世にはいないことを知り、一気に哀しみのどん底に突き落とされ、魂が抜けたようになっていきました。

宗方コーチを亡くした悲しみから立ち直れないひろみを今後、桂大悟はどのようにしていくのでしょうか。