テニスブームを巻き起こすきっかけとなった、スポ根アニメのエースをねらえ!は原作者が山本鈴美香先生で、昭和48年~昭和50年までの約3年間週刊マーガレットに掲載されて、大人気になりました。
アニメでは出崎監督の東京ムービー制作で、昭和48年10月から半年間放映されました。ですが本放送の時は思ったより視聴率が伸び悩み、原作とは全然違った形で放送終了となってしまいました。
ですがその後再放送をすることにより、人気が急上昇し、昭和53年に新・エースをねらえ!として新たに放映されました。
さて、この人気アニメのエースをねらえ!の登場人物は全員が高校生です。県立西高校の生徒達です。ですがこの物語に出てくる高校生たちってすご~く大人っぽいと思いませんか?
ヒロインの岡ひろみはまあそこそこの平凡な女の子って感じはしますが、テニス部の先輩たちは1~2歳上なのに異様に大人っぽいんですよね。
キャプテン、お蝶夫人、音羽京子や取り巻き連中、男子テニス部のキャプテン尾崎、その親友の藤堂にしても皆大人びて見えます。特に注目したいのがお蝶夫人。女子高生にして巻き毛のヘアにピンクのリボン。どう見ても日本人には見えません。
髪が金髪なので、もしかしたら外人?って思えますがそうでもないようです。
エースをねらえ!が丁度ヒットしてた時は、私はまだ小学生でしたので、高校生が大人びて見えたので無理もありません。でも少女漫画では当時お嬢様のヘアスタイルにどうしても憧れる時期があり、やはりお蝶夫人の髪型は誰もが真似したがりましたが、実際に真似た子供はいませんでした。
あの髪型は髪が相当ロングで、金髪じゃない限り無理でしょう。
それからお蝶夫人の最大のライバルで、宗形コーチの異母兄妹である緑川蘭子は、いかにも女子高生離れしすぎてます。現実に彼女がいたら、男子は怖がるんじゃないでしょうか?(笑)身長が170センチある蘭子です。
そして宗方コーチ。年齢は27歳ですが、何だか老けて見えます。もっと年上に見えます。でも結構クールなイケメン男性です。冷静すぎて表情を出さない印象です。
沢山の登場人物が揃う中で、ヒロインのひろみが幼く見えるのはどうしてでしょう?やはりテニスを題材にした漫画なので、ヒロインまでもが大人っぽく見えてしまうとストーリーに面白みを感じません。ですからちょっと子供っぽくすることがアニメを見る年齢層に大きく関わってくるからです。
でもこの作品は少女だけでなく、少年たちにも結構支持されていましたね!個性豊かな登場人物勢ぞろいで興味を引かされたんでしょうね。今職場で、エースをねらえ!の話が持ち上がると男性陣も「ああ、あれ見てたよ!小さい時お蝶夫人が好きでね~!!」なんて聞いたことがあります。
昔少年時代に見ていた男性は、クルクル巻き毛のお蝶夫人に憧れていたのかもしれません!(笑)
男性の登場人物にしても、当時としてはイケメンばかりです。宗方コーチだけじゃなく、男子部員の尾崎、藤堂、そして新聞記者の千葉など全員イケメンです。漫画だからこそイケメンが揃えるんでしょうね。
ですがテニスに対する思いは皆熱いものでした。そこが高校生らしさを出しています。