こずえは不思議な少女!素人をわずか1か月でバレー出来るように特訓

こずえは病気療養のため、叔父夫婦の家に預けられながら富士見学園中学に通うことになっていました。ですが、富士見バレー部の練習を見ていて「今は両親に病気だからバレーを禁じられてるけど、やっぱりバレーは好きだし、やりたいな。」と心底思っていたはずです。誰だって好きなものは忘れられませんし、辞めることなど考えられません。

ましてこずえにとってバレーは、青春の1つ。病気で出来ないから仕方がないと思いつつもやはり体はバレーがやりたくてうずうずしていました。

バレーの練習をしていたキャプテン、桂城由美がこずえが自分たちの練習をずっと見ていたのを発見、「あの子、一体何かしら?」と突如ボールをこずえの方へ投げます。

投げられたボールに気づいたこずえは、とっさに「アタック!」とスパイクします。桂城キャプテンは、こずえの身のこなしから、「あなたバレーが出来るのね?」と見抜きます。

しかしこずえは意外にも「第一あんなバレー部じゃ。」と一言。桂城キャプテンは自分率いるバレー部を侮辱されたと思い込み、「じゃあ私達のボールを受けてごらんなさいよ!」とこずえめがけて集中攻撃。

そこへ駆けつけた落ちこぼれグループが「鮎原さんに何するのよ!」とバレー部員たちに怒りをぶつけますが、バレー部員は「あら、あんたたち不良のくずじゃないの!」とたちまちバカにしだします。

さすがに反論出来ない落ちこぼれグループ達。桂城キャプテンは「私達、喧嘩は嫌いだけど、スポーツで勝負するならいつでもいいわよ!」とこずえを挑発します。するとこずえは「いいわ!」とバレー部との挑戦を受けて立ちました。

動揺する落ちこぼれグループ達でしたが、こずえはバレー部に「1か月時間を頂戴。」と強気に出ます。バレー部は「あなたたちに何が出来るのかしら?」と言わんばかりにこれまたバカにして笑いだします。

でもこずえの思いは真剣そのもの。きっとバレー部との戦いに勝ってみせる!と心に決めます。ですが肝心の仲間たちはバレーの経験などありません。この1か月でどうやって仲間たちにバレーが出来るように仕込むというのでしょうか?

翌日からこずえは仲間たちと1か月間の自主トレーニングを始めます。最初は張り切っていた仲間たちでしたが、早くも初日から脱落者が出ました。でもバレーは6人制ですから、1人でも欠けると試合には望めません。

こずえは何としてでも、5人を励まし続け、浜辺で厳しい特訓をします。しかし素人5人相手にこずえはよくやりますね。それだけバレーに対する情熱が熱いんですね。

でもバレーだけでなく、野球やサッカー、バスケットボールなど球技のスポーツはリーダーなしではやっていけません。やはり周囲をまとめる存在があるからこそチームは成り立っていくのです。

こずえは芯の強い女の子ですから、好きなバレーのためならどんな勝負にも受けて立つ性格です。これはストーリーがどんどん展開していくうちに明確になっていきます。

それにこずえの特訓の成果で、仲間たちはバレーの基礎であるサーブ、レシーブをどんどん上達させていきました。これこそがこずえのバレーのキャプテン能力発揮を見出すきっかけとなります。

そして1か月後のバレー部との戦いで見事に勝利したこずえと落ちこぼれグループ達。桂城は負けを認めて、こずえを新キャプテンにさせ、改めてチームメートとして迎え入れます。

さあ、ここからこずえの本当のバレー青春開始です!