こずえの初恋の人一之瀬努!こずえと両想いなるも、悲劇が彼を襲う!

ヒロインというものは、ちゃんと好きな人がいて、その相手もヒロインを好きになると言った当たり前のような設定が必ずしもあります。まさしくこのヒロインこずえと同級生の一之瀬努もそうでした。

一之瀬努は実は、こずえとは遠い親戚であり、転校してすぐに2人は仲良くなりました。努は新聞部に所属していました。こずえは海辺の砂浜で、よく努と会っていました。そしてこずえが落ち込んだとき、努は何かとこずえを励ましてくれました。

努も成績優秀で、こずえと同じ富士見高校への進学を目指していましたが、八百屋を経営している父親がケガをしたため、進学を断念して父親の代わりに家業を継ぐ決心をしました。八百屋は経営不振なので、何とかここで巻き返しをしないと店をたたむことになりかねない…と努から話を聞いたこずえは、自分が高校進学を諦めて実業団のバレー部に入れば、その契約金で努を高校に進学させることが出来るのでは?と大胆な行動に走ってしまいます。

ですが、やはりこずえの本心は高校へ行ってもバレーを続けたかったのです。でも努はそういうことをしてもらっても嬉しくない、こずえには高校でも是非バレーを続けて欲しいと説得し、彼は進学を断念し、家業を継ぎました。

ここからこずえと努の道は二手に分かれてしまいましたが、でも「お互い今の青春を大事にしよう!」ってことでこずえもやっと高校のバレー部で本格的に動くこととなりました。親友のみどりも一緒なので、心強いです。

高校バレー部でも引き続き本郷先生がコーチとなり、大沼キャプテン率いるチームが誕生します。高校生になって更なるライバルの登場で、こずえの心は困惑します。多くのライバルたちの技を見ているうちに、自信喪失になるこずえでしたが、努は相変わらず優しく励ましてくれました。

自信喪失になるも、ネガティブになっている暇などないこずえは、大沼キャプテン、緑と共に本郷先生から新技ダブルアタックの特訓に励みます。ダブルアタックとは、本郷先生自身の考えだした技で、3人の呼吸が合わないとマスター出来ません。

ダブルアタックとは3人攻撃性のスパイクで、大沼キャプテンがトス、そしてみどりが左から右への長いスパイク、そしてこずえがそれを更に強打するスパイクなのです。上手くいかず悩むこずえを努は仕事をしながら見守っていました。

一方の努は、現代で言う移動図書館のような「産地直送野菜販売」をしていました。ですが、アニメの中では16才でありながら、トラックを運転してあちこちを回っています。あれれ?免許って18歳以上でないと取得出来ないはずではないでしょうか?

でも努は家業のやり直しを図るには、青空市場がいいだろうと考えて、トラックの荷台に新鮮な野菜を運んであちこちのアパートや県営住宅などの大勢人の集まりそうな所へ商売に回っていました。

でもそんな仕事で忙しい中、こずえの試合を見に来てくれた努でした。準優勝戦でダブルアタックがマスター出来て、優勝戦の前日2人は試合が終わったら、富士山に登ることを約束します。

今まで付き合ってきて、お互いに心が通じ合い両想いになれた2人です。

そして優勝戦当日の日、努は山奥の農家へ野菜を仕入れに出かけていました。それが終わってからこずえの試合を見に行こうとしていたのです。山道はぬかるみが多く、トラックの運転はさすがに危険でした。

しかし、急な悲劇が彼を襲います!山道をトラックで走らせていた努は、ブレーキが効かず、不運にも谷底へ落ちる事故にあってしまいました。

折角優勝したものの、病院へこずえが駆けつけた時には、努は息を引き取ってしまいました。突然の悲しみがこずえを襲いました。