宗方コーチの異母兄妹緑川蘭子!兄と知らない間は恋をしていた?

女子高生にして、身長170センチの緑川蘭子は、お蝶夫人の最大のライバルです。長身から来るサーブはもう男子並みで、男子選手を練習相手にプレイすることも多々あります。

ひろみが蘭子と初めて試合にぶつかった時は、見事にラブゲーム(1点も取れない)で完敗し、すっかり自信喪失になってしまいました。「コートに立つのが怖い!あんなに才能のある人とはもう戦えない!」宗方コーチは「勝負がかかってるんだから、誰だってコートに立つのは怖い。この俺もな。」とひろみを励まし、「蘭子が最初からあんなプレイをしてたと思うのか?あれは蘭子の努力の結晶だ。もう二度と素質などということは口にするな。」とも言います。

さて、蘭子は宗方コーチとは異母兄妹であることは、皆さんご存知ですね?でもこの蘭子が初めてテニスを教わったのは、何と兄の宗方コーチだったのです。

蘭子は中学時代、皆より目立って身長が高いことにコンプレックスを感じており、いつも孤独感を感じていました。そして蘭子が中学2年生の夏休みに友人から男性の大学生を紹介してもらい、テニスを教えてもらうことになりました。

男子大学生から、長身を生かしたテニスの初歩的なトレーニングを教えてもらい、蘭子はどんどん自分が身長が高いことに対してのコンプレックスが消えていきました。真剣にテニスを教えてくれる男子大学生…!!蘭子はその男子大学生を段々意識していくようになっていきます。

そしてどんどんテニスの腕を上げていく蘭子でした。すっかり明るい女子中学生になり、毎度その男子大学生に会うことが楽しみになり、テニスも好きになっていきました。

自分の長身を生かしたプレイを誉めてくれた男子大学生の存在が、蘭子の人生を大きく変えました。蘭子はこの大学生に対し、恋めいたものを秘めるようになりました。

「蘭子、このごろ明るくなったじゃない?」「ああ、テニスしてるからよ。お母さん。」嬉しそうに母に話す蘭子です。恋する女の子に変わっていました。

「そのテニスを教えてくれるコーチがまた素敵なの!」「素敵な人?」「そう!宗方仁って言ってね。」その会話中、母の顔色が豹変します。「蘭子、その人はいけないの!恋しちゃいけない相手なの!その人はあなたの半分血を分けた兄さんなのよ!」

母からのその言葉で蘭子は大ショックを受け、たちまち涙します。「そんな!私に初めて自信を持たせてくれた人が!大好きになった人が私の半分血のつながった兄さんだったなんて~!!」

そうなんです、蘭子の友人が紹介した男子大学生こそが、宗方コーチだったのです。彼自身は蘭子に出会ってからもう最初から、彼女が実の妹だということは知っていました。

宗方コーチがまだ小学生だった頃、父が自分と母を捨てて別の女性と再婚し、蘭子が生まれたことも知っていたのですから…!!

兄と知らない間は1人の男性として恋をしていた蘭子でしたが、その後は兄だということを受け入れて、彼を「仁」と呼んで接していきます。でもこの兄妹、かなり年齢が離れています。

宗方コーチが27歳で、蘭子は高校2年生ですから16歳か17歳なので、10歳は離れていることになります。

母を捨てた父は許せないけど、自分に年の離れた妹が出来たことで宗方コーチもかなり複雑な思いを抱いていたことでしょう。でも結局は宗方コーチは蘭子を可愛がっていました。テニスを真剣に教えたくらいですから!

兄にとって、年の離れた妹は可愛いって言いますからね。(笑)